私はBIMソフトとしてautodesk社のREVITに取組んでいます。
REVITは公共建築の設計でこれまで多く利用されているAutoCADとの互換性が高く、多くの企業で使われています。
【1】REVITを使ってみる
体験版のREVITをダウンロードし学芸出版社の「Revit+TwinmotionではじめるBIM&建築ビジュアライゼーション」というテキストにそって一通りの操作を体験しました。
このテキストは分かりやすく丁寧で初心者におすすめですし、パースなどの3Dプレゼンテーションについて説明されているので意匠設計に向いています。
しかし、基本的な操作のイメージは習得できましたが、実務での使われ方や業界ルールまでは分かりません。
【2】北海道建築士会 BIM推進特別委員会が主催するセミナー参加
”do BIM Season6~8”などの参加無料オンラインセミナーを視聴し建築業界でのBIMの普及状況や課題等を把握
【3】国土交通省 建築BIM推進会議の成果物等を確認
公共建築での取り組み方が分かりますし、基準資料が公開されていますので設計に関わる方は確認が必要でしょう。
都度公開されますので、定期的にチェックしています。
【4】設計三会(日本建築士会連合会・日本建築士事務所協会連合会・日本建築家協会)のガイドラインを確認
企画から施工までのワークフローについてまとめられ、パラメーターリストやテンプレートが参考に公開されています。
様々な資料を確認し、セミナー視聴で概念的なことは分かりましたが、設計現場での状況があまり分かりません。
【5】北海道職業能力開発大学校 能力開発セミナーを受講
ポリテクセンター北海道では求職者向けの職業訓練の他に在職者(一般)向けに様々なセミナーを実施しています。こちらは一般的な設計やCADスキルを取得に向いています。
私はCADを実務で使用できますので、銭函にある北海道職業能力開発大学校で実践的な短期セミナーを受講しました。
私は以下のコースを受講しました。
・実践建築設計3次元CAD技術
・BIMを用いた建築生産設計技術
このセミナーはとても良かったのでお勧めです!
少人数で質問しながら実際にモデルを作成しますが、実務での活用がイメージできました。有料ですが金額以上の価値があります。
【6】ゼネコン設計部で実務経験
BIMスキルは初心者でしたが、REVITで設計する機会を得ることができました。
ゼネコンでもREVITの講習を受講でき、会社ごとのルールを学びました。
テンプレートも工夫されていて、大人数の会社ならではのしっかりしたBIM作成基準があります。
施工でのBIM活用は進んでいるようですが、設計は取組み始めた段階で、今後は普及が加速しそうな雰囲気です。
BIMだけではなく、シミュレーションやAIなど最先端な情報に触れることができ貴重な体験です。
約8カ月REVIT中心に設計を進める内に、BIMの利点と課題が分かりました。
BIMの設計は一つのモデルで構築できるので効率的ですし、視覚的に理解がしやすく合意形成に役立ちますが、現状では2D図面で現場や協力会社と協議することになるので、図面化作業が何度も生じます。
積算での利用も不十分で、利点を生かせていません。
きっと徐々に改善されていくでしょう。
【7】無料WEBセミナーの活用
私が良く視聴するセミナーは株式会社クリーク・アンド・リバー社の【Revitの方程式・ビギナー脱却編】です。
講師の説明は早いですが、とても実践的で実務に役立つお話がたくさんです。普段疑問に思っていることが解決でき、素早くモデリングする方法が身に付きます。
昼休みや夜に視聴できるのも良いです。
これからも試行錯誤しながらレベルアップに努めますが、良い方法があれば是非お教えいただきたいです。
特にレンダリングに使用しているTwinmotionは満足できる出来ではなくて、悪戦苦闘中です。